ビットコイントレーダー、ボラティリティ上昇を予想して13万ドルのコールオプションを購入 | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• ビットコイントレーダーは、デリビットで高値のコールオプションの購入を増やしており、これは価格ボラティリティの上昇を予想していることを示している。
• ビットコインが11万ドルのレジスタンスを突破すれば、ボラティリティの上昇につながる可能性があり、一部のトレーダーは13万ドルへの上昇を予想してポジションを取っていると、QCPキャピタルは指摘。
• ビットコイン価格は10万ドルから11万ドルの間で安定しているが、FRBの議事録公表など今後のイベントがボラティリティに影響を与える可能性がある。

ビットコイン（BTC）トレーダーは、デリビット（Deribit）で高値のコールオプションを追う動きを強めており、価格ボラティリティの上昇に備えようとしている兆候を示している。

「ボラティリティは依然として史上最低水準付近で推移しているが、11万ドルのレジスタンスを明確に突破すれば、ボラティリティが再び上昇する可能性がある。一部の大口投資家は、まさにその展開を予想してポジションを取っているようだ」とシンガポールに拠点を置くQCPキャピタル（QCP Capital）は市場アップデートで述べた。

「彼らは9月満期の13万ドルのコールオプションへのエクスポージャーを増やし続けている一方で、9月満期の11万5000ドル/14万ドルのコールスプレッドを堅持しており、これは構造的に強気な第3四半期の見通しを裏付けている」とQCPは付け加えた。

コールオプションは、特定の期日までにあらかじめ定められた価格で原資産を購入する権利を購入者に与えるが、義務は負わせない。コールの買い手は暗に、市場に強気であることを示唆している。言い換えれば、権利行使価格13万ドルのコールオプションの買い手は、ビットコインのスポット価格がその水準を上回ると予想している。

ビットコイン価格は50日以上、10万ドルから11万ドルの間で停滞しており、ビットコインを長期間保有した履歴のあるウォレットによる売却が、ETF（上場投資信託）への資金流入を相殺している。

9日には6月のFRB議事録が公表される予定で、ボラティリティがすぐに上昇する可能性がある。さらに、米国の多くの貿易相手国に対する90日間の関税一時停止措置が、8月1日まで延長されたと伝えられている。

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